はじめまして。
理科1類2年のT.Iです。
本日は地方出身の東大生の日常を紹介します。
1.住まい形態に関して
はじめに私の住まい形態を紹介します。
私は愛知県出身ということもあり、一人暮らしをしています。
下宿があるのは駒場キャンパスから電車で10分、自転車で20分程度の場所で、生活習慣が近い人と同じアパートのほうが軋轢を生まないだろうという考えから、学生マンションを選びました。
一人暮らしであるため、生活習慣は自分で管理する必要があります。
次項では私の忙しい日の一日のスケジュールをお伝えします。
2.一日のスケジュール
時刻 | 事柄 |
5:30 | 起床 |
5:30~7:30 | 朝食、身支度、日によってはゴミ出し |
7:30~8:00 | 駒場キャンパスへ移動 |
8:30~10:00 | 1限 |
10:25~11:55 | 2限(春学期前半のみ) |
11:55~13:15 | 昼休み |
13:15~14:45 | 3限(ゼミ) |
14:45~17:05 | 空きコマ |
17:05~18:35 | 5限 |
18:35~19:00 | 下宿へ移動、途中で買い物をすることも |
19:00~20:00 | 夕食 |
20:00~0:00 | 自習、日によっては掃除・洗濯など |
0:00 | 就寝 |
上に示した表は2025年度春の最も忙しい日の私のスケジュールです。
普段私は5:30頃に起床します。
前日に炊飯器の予約炊飯を仕掛けておき、翌朝の朝食準備が簡単にできるようにしておいています。
予約炊飯のブザーは目覚まし時計の代わりにもなるため、ありがたい存在です。
朝食と当日の講義の予習を手短に済ませたら、8:00を目指してキャンパスへ移動します。
駒場キャンパスへの移動は京王井の頭線が便利ですが、朝は非常に混雑します。
私は天気が良い日は混雑を避けて自転車を使うことがあります。
午前中に2コマ講義を受けた後には、80分程度の昼休みがあります。
キャンパスには生協の運営する食堂があるため、多くの学生がここを利用します。
上に示したスケジュールの日は3限にゼミと呼ばれる、学生がレジュメを作成して発表を行い、教官と議論する形式の授業を取っています。
そのため、発表前の確認時間を多めに取れるように、私は購買部の弁当販売を利用します。
生協購買部は駒場キャンパスの数カ所で昼休みに弁当を販売しているのですが、食堂と比較して混雑が少ないため、昼休みを有効活用したい場合はおすすめです。
3限の後には授業のない空きコマがあります。
私は空きコマを課題を解いたり自主学習をしたりといった自習に充てています。
使われていない講義室が自習室として開放されるほか、駒場図書館と呼ばれるキャンパスの図書館の閲覧室が自習に使えます。
図書館は静かであり、また資料にアクセスしやすいという利点から、私は図書館をよく利用します。
余談ですが、平日は勿論、講義室が閉まってしまう土日祝日も図書館は利用可能なため、私は予定のない休日は大抵図書館で過ごすようにしています。
5限の授業の後、下宿近くの商店街で買い物をしつつ帰宅します。
その前にキャンパスの食堂で夕食を取ることもありますが、私はよく夕食を自宅で作ります。
その後、日付が変わる頃まで翌日の予習や家事をして就寝、というのが普段の私の平日の生活の流れです。
3.食事に関して
一人暮らしをするとき、食事をどうするかという問題があります。
人によっては料理を一切せず、コンビニ弁当等を利用するという場合もありますが、私は自炊をするよう心がけています。
朝食はたいていご飯と即席味噌汁と目玉焼き、野菜ジュースで固定しています。
作るものを固定しておけば、流れ作業にできるため、忙しい平日の朝でも慌てずに済ませることができます。

昼食は先述の通り学食や購買部の弁当を利用します。
特に学食は平日20:30まで利用できるため、夕食に利用することもできます。
授業後、夕食準備が億劫な日にはありがたい存在です。
私は料理が趣味で、平日の夕食や休日によく自炊します。
自炊をするうえで、私は材料費を抑えつつ十分なボリュームのあるものを作ること、そして片付けの手間を減らせるような調理工程を踏むことを意識しています。
例えば、揚げ物を作るときに揚げるのではなく揚げ焼きにするなどの方法で代替できるのであれば、揚げ油の処理の手間がなくなります。
他にも、まとめて調理する食材を同じ容器に入れておいたり、調味料を一つの容器で合わせるか合わせずに鍋に直接いれることにしたりすれば、洗い物を減らせます。
包丁の代わりにキッチンばさみを使えばまな板を出さずに済みます。

私は上京して自炊をしつつ生活することになったとき、うまくできるか不安がありました。
そのため、上京当時は炊飯器、電子レンジ、鍋といった最低限の調理器具と、缶詰や即席スープといった手をかけずに食べられるものを下宿に持っていき、しばらくはそれらとスーパーで購入したカット野菜などで簡単な食事を作ることにしていました。
その後、東京での生活に慣れて、食事を作る余裕ができたら作るメニューのバリエーションを増やしていき、必要な調味料や買い置き品を増やしていきました。
今ではスーパーマーケットの特売やインターネット記事を元に何を作るのかを考えるのを楽しみつつ、日々を過ごしています。

4.その他心がけていることに関して
洗濯
日常的に着る服の管理も一人暮らしには欠かせません。
物件を選ぶ際に洗濯機置き場がどこにあるか、コインランドリーがついているかという点には、是非注目しましょう。
私の下宿にはコインランドリーが併設されているため、洗濯にはそこを利用します。
共同洗濯干場は埋まっていることが多いため、併設の乾燥機をよく使います。
雨天時にも洗濯ができるため、ありがたい存在です。
洗濯機の容量から、私は火曜日と土曜日の夜に洗濯をするようにルーティーン化して、その他急ぎで洗わなければならないものができたらその都度洗うようにしています。
特に長期休みは気を抜くとつい洗濯物を溜め込みがちなので、常に気をつけるようにしています。
掃除
私の下宿は5畳1間であり、掃除機を使うには狭いため、粘着ローラーを使うことにしています。
実家ではよく自分のスペースを散らかしがちにしていたため、今は気がついたらすぐ掃除すること、そして掃除を溜めないことの2点を常に意識しています。
週に二回可燃ごみの指定日があるため、ゴミ出しも忘れないようにしています。
大学に入ってからは、指定されたものや自習用など多くの教科書や参考書を購入したため、管理が大変でした。
そのため、使わなくなった教科書は実家にこまめに持ち帰る、自習用の教科書は可能なら購入せず図書館で借りる、等といったことに気をつけています。
東大の学生は、東大に所属する図書館の資料の貸出予約をしたり、取り寄せ依頼ができるため、便利だと感じます。
入浴
下宿にユニットバスの浴槽こそついているものの、狭くて十分温まれない、水垢の掃除が思った以上に大変、換気扇が余り機能せず入浴後に部屋の湿度が異常に高まる、といった理由から、私は普段はシャワーだけにとどめて、週に数回近所の銭湯を利用します。
最寄りの銭湯は私の下宿から自転車で5分かからないくらいの場所のため、とても便利です。
東京の銭湯は2025年10月現在一回550円で利用でき、都内共通の回数券を使うことで割引ができます。
銭湯は定期的に季節にちなんだ入浴剤を使っていたり、タオルなどが当たるフェアをやっていたりと、日々の生活の中の楽しみの一つとなっています。
万が一の備え
各種メディアで叫ばれている通り、東京都に住むことは首都直下地震のリスクと隣り合わせです。
また、先月の豪雨のように、集中豪雨に見舞われるリスクもあります。
こういった事態に備え、私は防災用品を備えています。
東大生協では新入生向けに防災用品の販売があります。
防災用品が足りない場合は、こちらをご検討下さい。

一人で上京したとき、急病のリスクもつきまといます。
幸い私は上京後大きな病気には罹っていませんが、自分ひとりでいるときに重病に見舞われる怖さは常にあります。
東大の各キャンパスには保健センターがあり、万が一のときには利用することができます。
健康診断や予防接種等もここで受けられるため、適宜利用しましょう。
私は花粉症を持病として持っているため、どこで治療を受ければよいかという問題に直面しました。
幸い同じ症状を持っていた知人が東京に住んでいたため、下宿近くの耳鼻咽喉科を紹介してもらい、今はそこに通院しています。
保健センターでは専門医の紹介等を行っているようですので、持病の通院先を相談したい場合は、訪ねてみるとよいでしょう。
隣人とのトラブルにも注意が必要です。
私の下宿は20部屋程度のアパートなのですが、よく夜間に大声で歌を歌っている居住者がいるという騒音トラブルに見舞われました。
こういった問題に対して、直接対処しようとするとトラブルが悪化することが多いです。
このようなとき、頼りになるのが不動産業者です。
物件を決める際に物件で同居者とのトラブルが報告されていないかの確認をしておくことも含めて、普段から不動産業者と連携を取れていると、万一トラブルに合ったときにもスムーズな対応ができます。
実際私も不動産業者に騒音問題を改善してもらえました。
下宿先は今後数年にわたって住み続ける場所になりますから、トラブルシューティングの手段は確保しておきましょう。
5.一人暮らしをしてよかったこと
一人暮らしを始めてから、生活習慣を自己管理しなければならなくなりました。
起床する際も、自分で起きる習慣を付けなければ、授業開始刻限までにキャンパスに着けません。
ゴミ出しや洗濯の習慣を付けなければ、下宿が生活できない場所になってしまいます。
このほか、家計管理も必要になります。
生活習慣に責任を持たなければならなくなったという点で、一人暮らしはこれまで生活習慣を母に管理してもらっていた私が自立を始める良い機会になったと思います。
また、自炊の楽しさにも目覚めることができました。
もともと料理は好きでしたが、土日祝日や長期休暇の夜など学食が空いておらず否応なしに自炊が必要になる場面に直面して、さまざまな料理を自分で作るようになりました。
入学後、成績や進学選択に関連して精神的に張り詰めた時期が続きましたが、料理のレパートリーが増えて、作る楽しみとうまくできたときの食べる楽しみは確かに日々の生活の中で潤いを与えてくれるものであったと思います。
6.最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。
長くなってしまいましたが、一人暮らしに関して重要なことは次の通りです。
1.自炊を始めるときは気負いすぎない
2.洗濯をする習慣をつける
3.掃除やゴミ出しはこまめに溜めずに行う
4.自然災害に備える
5.自身の健康に関して不安なことは大学の保健センターに相談する
6.不動産会社と連携を取る
この記事を読んでくださった方は、現在入試対策に励んでいらっしゃるかと思います。
これから上京される方にとって、入学後一人暮らしをイメージする助けになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回のブログは10/15 「キャンパス紹介」です。
ぜひご覧ください。