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東大生が考える併願

2025年10月29日(水)

はじめに

こんにちは!理科一類2年のS.K.です!

近頃秋も深まり、急に気温が下がってきましたね。

この時期になってくると、東京大学以外の大学、いわゆる併願校について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、東大生の併願校受験事情として、私の体験談を紹介したいと思います!

ぜひ皆さんの参考になれば幸いです。

併願とは

まずはじめに、併願の仕組みについて簡単に解説していきます。

そもそも併願とは、第一志望以外の大学に出願することを指します。

主に、私立大学に出願するか、国立大学の後期入試に出願するかに分かれるでしょう。

まず、私立大学の入試について見ていきましょう。

私立大学の出願方法にはさまざまな種類があります。

主な方式としては、

  • 共通テスト利用型
  • 共通テスト+個別試験(その大学が独自に用意している試験)型
  • 個別試験型(いわゆる一般受験のことです)

が挙げられます。

共通テスト利用とは、共通テストの点数を主に参考にして合否が決まる受験形態です。

実際に現地に足を運んで受験する必要がないのが特徴です。

また、共通テストの自己採点の点数が大体あっているのかを把握する術としても有効に使えます。

逆に、一般入試は実際に足を運んで受験する必要があります。

私自身は、共通テスト利用で2校、一般入試で2校出願しましたが、そのうち1校は両方の入試方式で出願しました。

私は浪人せず、現役で受かったところに進学しようと思っていたので、合格安全校に1校、実力相応校に2校出願し、確実に合格を得られるようにしました。

学校や学部によって入試形式は様々ですので、しっかりリサーチをして、自分にあった入試形式を探してみてください!

出願時期

一般に、私立大学の出願時期は12月下旬から1月にかけて、試験日は1月下旬から2月中旬にかけてであるようです。

国公立大学の後期試験は1月下旬から2月上旬で、後期試験日は3月中旬です。

出願時期は前期試験も後期試験も同じである、ということに注意してください!

また、遠方から上京して入試に臨む方は、ホテルの予約や食事をする場所なども、出願と合わせて考える必要があります。

後述しますが、私も遠方に住んでいて、一般入試は前日に東京入りしてホテルで1泊して受けました。

この時に、可能ならば東大入試と同じホテルをとっておき、ホテルに慣れることをお勧めします。

最後に、正確な出願時期や出願方法については、ご自分でしっかり調べてください。

メリットとデメリット

次に、併願校受験のメリットとデメリットを見ていきます。

併願校に出願するか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

まず、以下のようなメリットが考えられます。

入試の場に慣れることができる

併願校を受験することで、第一志望校の受験の前に、入試の雰囲気に慣れることができます。

入試の場は特有の緊張感があり、誰しも初めは圧倒されてしまうものです。

緊張して、自分の本来の実力を発揮できない可能性もあります。

私自身、一度目に私立大学を受験したことで入試の流れや空気感がわかったので、本命の東大入試も落ち着いて臨むことができました。

リスク回避になる

併願校に合格することで、万が一第一志望校に不合格になっても進学先を確保することができます。

そのため、浪人を考慮していない方は、第一志望校以外に最低一つは合格を得られるような併願校選びが必要です。

安心して本命の入試に臨める

第一志望校以外に合格を得た状態というのは、なんといっても安心感が違うと思います。

精神的にも余裕ができ、落ち着いて本命入試の勉強に取り組むことができるでしょう。

合格を繰り返すことで、「勝ちの波」に乗れる可能性もあります。

一方で、単願のメリットとしてあえて自分を崖っぷちに追い込み、背水の陣で臨むことでパフォーマンスを発揮することができる、といった意見も聞いたことがあります。

併願校合格で安心感を得るのか、自分をあえて追い込んで逆境を力に変えるのか、どちらが向いているかは正直人によると思います。

ただ、少なくとも私は、メンタルがかなり弱い方なので、併願校に合格してメンタルを保つ方が向いていました。

次に、デメリットについては以下の通りです。

時間がかかる

併願校といっても、やはり受けるからには、入試の対策に少なからず時間をかける必要があります。

私立大学の一般入試は1月末から2月の中旬が多く、東大の入試対策も大詰めの時期です。

そんな大変な時期に、私立の対策をし、さらに1日かけて受験をするわけですから、かなり多くの時間を取られてしまいます。

遠方からの受験でしたら、上京を含めて1日以上受験にかかるので、なおさら併願のハードルは高いでしょう。

一方で、私立大学の勉強や入試が気分転換になり、良い息抜きとなった、という意見も聞いたことがあるので、一概に悪い面だけというわけでもないようです。

お金がかかる

私立大学も国公立大学も、受験料は決して安くはありません。

また、交通費や場合によっては宿泊費もかかります。

体力を使う

これは特に遠方から上京する方に伝えたいのですが、一度見知らぬ場所に行くというのは、相当な体力と気力を使います。

私自身、過去に電車に乗ったことがほとんどなかったので、私立入試の前日に東京入りした際に、東京の複雑で混み合った電車に気分を悪くしてしまいました。

一度入試を受けると、受験日はもちろん、その1日後くらいまで疲れは取れないでしょう。

(もちろん自宅から受けに行く方も同じように、疲れてしまうことが考えられます)

そのため、何校も受験すると、東大入試本番までに疲れてしまってうまくパフォーマンスが発揮できない、なんて可能性も考えられます。

体験談

次に、私の実際の併願校入試の体験談を紹介します。

いきなりですが、私は共通テスト利用で2校、一般入試で2校出願したのですが、実は一般入試は1校しか受験していません。

最も大きな理由は、1校目の入試で想像以上に体力を消耗してしまい、もう一度上京して受けに行くだけの気力がなかったためです。

私は当時、東京から電車で3時間ほどの場所に住んでおり、一般入試の2校はそれぞれ前日に上京して受けようと計画していました。

ただ、先ほど体力面について書きましたが、自分は受験生時代は学校と塾と家以外に出かけることはなく、1日のほとんどを椅子に座って過ごしていました。

そのため体力が全然なく、一回入試に行くだけでヘトヘトでした。

加えて1回目の入試の手応えが相当よく、自己採点をしたところ合格点は超えていそうでした。

共通テスト利用で出した大学についても、2校とも合格が出ていたので、滑り止めについてはこれでもう十分だと判断していました。

以上の理由から、これ以上私立を受けに行っても、疲れて東大入試の勉強に集中できなくなってしまうと判断し、受験を見送りました。

ただし、私が特に体力のない人だっただけで、通常は出願したところは受けに行ったほうが良いだろうなと思います。

出願料も勿体無かったですし、やはり経験は積めば積むだけ本番の強みになります。

慣れというのは思っているよりも重要なファクターなのです。

ただ、私の例のように、最悪出願しても受けにいかないという選択肢は取れますが、出願していないと受験することは絶対にできません。

その点では、もし併願校を受けるか悩んでいる方がいたら、とりあえず出願してみたほうが良いのかもしれないですね。(もちろんお金もかかりますので、慎重に考えてくださいね!)

出願した学校については、東大に受からなかったら進学する予定だったので、自分がここなら進学したい、と心から思えるような大学と分野を選びました。

自分は共通テスト利用で、政治・経済系の学部と工学系の学部を受験しました。

一般入試ではどちらも理工系の学部を出願しています。

自分は正直学びたいことが明確にないタイプだったので、逆にこだわりなく出願校を選べて良かったな、と思っています。

併願校選びで重視する点は、日程や得意教科で受けられるかどうかなど様々あり、かなり個人によるところが大きいですが、基本的には「自分がここなら進学したい」と思えるような学校に出願することをお勧めします。

一般入試の対策については、受験日の前々日くらいに一年分過去問を解き、どの程度対策しようか考えようと思っていました。

結果、東大との傾向の違いはあるものの、問題が自分に合っていたのか結構解きやすいと感じました。

そのため過去問演習は1、2年ほどだけ行い、後は問題とその答えを軽く読んでおきました。

正直完璧に対策するのは難しいので、どこかで折り合いをつける必要がありそうです。

また、自分は国立大学の後期試験にも出願していましたが、東大入試で完全に燃え尽き、全く勉強していませんでした…。

これもまた、後期試験までモチベーションを維持するのは非常に難しいと思います。

おすすめの受け方

次に、併願入試当日のおすすめの受け方です。

まず、東大入試当日と、服装や食べ物、持ち物などを揃えることをお勧めします。

より本番に近い形で受けることで、東大入試の練習としての効果が大きくなります。

加えてホテルをとって上京する方は、可能なら東大入試当日と同じホテルを取りましょう。

そして、合格発表ですが、東大の二次試験の真っ只中に発表がある学校を受ける方も多いと思います。

その場合は、よっぽど自信がない限り、東大入試が終わってから合格発表を見ることをお勧めします。

万が一落ちていたら、やはりパフォーマンス低下につながります。

最後に

いかがだったでしょうか。

最後に自分が併願校を受けた感想ですが、自分は併願校を受験し、経験を積むことができて非常に良かったと感じています。

併願校を受けるかどうか、またどこに出願するかどうかは難しい問題だと思いますが、この記事が少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。

それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

皆様のご健闘をお祈りします。

次回のブログは 11/5 「11月サポすたニュース」をお届けします!

ぜひご覧ください!

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